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豆知識
2015/07/14

ダックミニ知識

鳥新通信

現在世界各地で食用として飼育されている『アヒル』は、主として次の2系統に大別される。

(1)主として、北半球原産の『まがも』を家禽化したものを原種として作り出したもの。
北京アヒル(中国・卵肉兼用種・軽)・青首アヒル(日本・卵肉兼用種・重)・ルーアンアヒル(仏国・肉用種・重)・カーキャンベル(英国・インッディアンランナー×ルーアン×まがも・採卵用・軽)・インデアンランナー(東南アジア[マレー半島・ジャワ島]・採卵用・軽)・ETC

 

2_bariken320.jpg(2)主として、南半球原産の『ノバリケン』を家禽化したものを原種として作り出したもの。

バリケン(ターキッシュダック)・マスコビー・バルバリー・台湾アヒル・土蕃・広東アヒル・ETC

 

北京ダックは中国南部から持ち込まれた『アヒル』を、清の皇帝の為に改良・作出され、北京周辺で『北京ダック』として定着したものと言われている。

この北京種が1873年アメリカ・イギリスに輸出され、日本には1888年(明治21年)中国から輸出され、各国でそれぞれの気候・風土・飼料等の諸条件に適した品種改良が行われている。

これらの中で特に有名なのは、イギリスのチェリーバレー社で作出だれたチェリーバレー種で、現在世界60ヶ国以上に種鴨が輸出されている。

北京ダックの一例

・北京ダック(中国)
中国の北京ダックは晩成で、欧米の改良品種より軽量であり、11週令で生体重約2.8kg
中国料理に使用する皮下脂肪の厚い皮を作出するため、強制給餌が行われている。

・チェリーバレー種(英国)
発育性・産肉性・飼料要求率に優れている。49〜53日令で生体重約3.3kg

・ロングアイランドダック(米国)
発育良好で肉質がよい。50〜56日令で生体重約3.0kg

・その他
著名なものとしては、ハイゴス(デンマーク)・ジャンセン(オランダ)・たいはく(台湾)等がある。

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